この記事では試合に挑戦予定のジュニア選手に向けて、ボール毎のルールについて解説します
初めて試合に出場予定の選手と親の頭の整理になるようにポイントを掻い摘んで説明させて頂きます
是非ご覧頂き、集中できる状態で試合に臨んでくださいね!!
また今回ご紹介のルールは、石川県でのジュニアの大会(運営団体は1箇所ではない)をこれまでに見てきた経験を多く含んでおります
標準のルールとは違う、などございましたら、お問い合わせフォームよりご指摘頂けると幸いです
それでは宜しくお願いします!!
レッドボールルールの試合を解説

レッドボールの得点は10点マッチで行われる事が多いです
サービスはワンバウンドありで、1本のみになります
サーブ権は1ポイント毎に変わります
コートは、
- サービスラインより奥を使い、1面で2試合展開にする場合
- ショートラリーのコートで1試合を行う場合
、などがあります
試合に臨むには、
- ワンバウンドさせたボールをネットを挟んだ相手コートのライン内に入れる事が出来る(10球中7本くらい入れば良い)
- 相手からのボールが返球出来る(たまに)
- ボールを相手に渡す事が出来る
、くらいで試合可能です
補助の方がついてくれる事も多いかと思います
しかし、実際はサーブを安定して入れた者勝ち、のような試合になってくるでしょう
レッドボールは風の影響を大きく受けるので、風がある日なんかは試合がかなり困難になります
特に始めて1年未満の選手だと、左利きの相手選手のサーブが一本も返せず終了、なんてこともザラにあります
レッドボールルールの試合の練習方法
先ずはショートテニスを練習します
10回くらい繋がるようになって来た、くらいのタイミングでワンバウンドでのアンダーサーブを練習します
クロスでは無く、真っ直ぐに打てればOKなので、
横向きで、優しく、相手の取りやすいような球出し
、として練習するとすぐに習得出来ますよ

上手になったイエローボールで入賞経験の多い選手でも、球出しに違和感のある選手がかなり見られます、ここでしっかり相手に取りやすい配球が出来るようになりたいですね!!
最後に相手のサーブを返球するリターンの練習ですが、これが一番時間が掛かります
試合で相手が、
- 凄い回転をかけて打ってくる
- 当たりぞこないのボールが入ってくる
- ネットに当たって入ってくる(ノンレットルールの場合は続行)
、ということが重なると、全くサーブを返せずに終了、ということもしばしばです
これまでに見てきた傾向として、スライス回転よりもドライブ回転のサーブの選手の方が圧倒的に多い、のでリターン練習はドライブ回転での練習をオススメします
空振りも多いかと思いますが、コツコツ練習していきましょう!!
オレンジボールルールの試合を解説

オレンジボールも10ポイント先取で行われると、JA2試合ルールに記載があります
しかし、オレンジボールからは15、30、40、ゲーム…と数える試合が多くなってきます
その他、レッドボールの試合と違うところは、
- サービスはアンダーでも可能ですが、ワンバウンドは無しになります
- オレンジからはセカンドサーブもありになります
- シングルコートのサイドラインが左右のラインです(イエローと同じ)
- サービスラインとベースラインの間にラインを設けてベースライン、となります
ラインは線を引くのでは無く、コートマーカーを点々にする場合が多くなります
試合に臨むには、
- ワンセットマッチのルールで試合形式の練習を経験している(完璧でなくても大丈夫です)
- ワンバウンド無しで斜めにサーブが打てる
- セルフジャッチについて理解している
、ことが求められます
得点での試合の場合もあるようですが、オレンジの段階でイエローのルールを覚えておくと、後々がかなり楽です
是非ここを乗り切って頂きたい、と思います
オレンジの試合には、上手な選手も多く見られます、
- サーブをしっかり入れる
- コートを広く使うことができる
- 回転のかかった強いボールを意図的に打てる
、とイエローと同じようなポイントの取り方をしてきます
打ったらしっかり真ん中に戻るという事を意識した、オレンジコートでの範囲の振り回し、などの練習を取り入れていきましょう
グリーンボールルールの試合を解説

グリーンボールの試合は特に地域差があるように思います
デュース無し、ショートセットの場合が多いようです
僕の周りではイエローとほぼ同じルールで試合が行われています
そんな状況から、グリーンの試合は少なく、オレンジの次にイエローに移行する選手が多い印象です
もしグリーンの試合があったとしても、イエローでやっていれば問題ないかと思います
ただ、ボレーやラリーを練習の中でしっかりさせたい場合は、イエローの選手がグリーンを使用する事で、しっかり回数の打てる効率の良い練習をする事ができます
※ボールのスピードが遅くなる為
まとめ
以上、ジュニアにはレッド、オレンジ、グリーン、イエロー、のボールが段階的に用意されています
- 年齢で選ぶ
- レベルで選ぶ
- 動ける範囲で選ぶ
、などボールの選び方は様々です
僕の意見としては、週の大半を練習で埋めていないのであれば、
- 〜小学校低学年まではレッド
- 〜小学校中学年くらいはオレンジ
- 小学校高学年〜はイエロー(時折グリーンで練習)
、くらいを目安にされると良いかと思います
練習をマンネリ化させない為に、レッドの練習にオレンジを入れてみる、なども良いかもしれません

僕の子供達は、レッドで練習の最後の試合は、オレンジボールを使用してのレッドルールでやっています
最後に
今回はボール毎の試合の特徴や、練習、コツなどについてご紹介させて頂きました
まとめると難しく感じられるかもしれませんが、テニスを楽しむ、これが一番重要です
- カウント忘れ
- どっちに立てば良いか分からなくなった
- ミスジャッチ
、これらは大人の試合でも頻繁にあります
カウントを覚えつつ、ラリーをジャッチしながら、正確な立ち位置に立ちつつ、戦略を立てる、こんな複雑なことを同時にやらないといけないのがテニスです
萎縮せずに是非試合にも挑戦してみて下さい
それでは今回はこの辺で、ご覧頂きありがとうございました!!
2025/8/20
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